大切な「食」の話
・日本人にとって健康食の基本は、酵素・ビタミン・ミネラル・食物繊維を多く含んだ玄米菜食です。玄米が苦手だったり家族が嫌がるようなら、白米と比べてほとんど味も食感も変わらない胚芽米をお勧めします。玄米は解毒(デトックス)作用も優れており、緑の野菜や野草と一緒に摂ると更に解毒力が高まります。玄米を食べる際の注意点は、前日から十分に水に浸けてから炊飯することとよく噛む(消化を良くするため)ことと食べ過ぎない(栄養が十分摂れるため)ことです。
・白米・白パン・白うどんは「三白の害」といって体に良くないとされています。ビタミン・ミネラル・食物繊維という現代人に不足しがちな栄養素が少ないために代謝がうまくいかず脂肪として溜まり体調不良や病気のリスクが高まるためです。また、必要な栄養素が少ないので脳が満足せず、ついつい過食になりがちです。
・白砂糖は摂らないに越したことがないようです。吸収が早すぎて(黒砂糖の約7倍早い)血糖値が急激に高まり、中和させるためにインシュリンをあわてて大量に分泌しなければいけないので膵臓に負担がかかり、インシュリンの材料であるミネラル(主に亜鉛)も大量に必要とするためミネラル不足にもなります。さらにその後大量に分泌されたインシュリンが血液中に余り(低血糖症)、これをなくすためにまた甘いものを摂るよう脳が命令するので悪循環になってしまいます。黒砂糖が良いといわれるのは、吸収がゆっくりなのでインシュリンの過剰分泌を防げ、ミネラル(亜鉛)もたくさん含まれているので膵臓に負担をかけることなく体に優しいからといえるでしょう。白米と玄米の違いも同じ理屈です。
・無理に朝食を食べなくても、本当に体に必要な栄養素を摂ればいいでしょう。ニンジンにリンゴや小松菜をブレンドしたフレッシュジュースが良いでしょう。市販されているものは熱処理されており酵素やビタミンが破壊されているため、ジューサーで作ることをお勧めします。体にとって必要な栄養素が摂れれば、脳は
満腹感を得て満足します。青汁もお勧めしますが飲みにくければ黒砂糖や国産のハチミツを混ぜて飲むと良いでしょう。過食が防げることで内臓負担が減り、代謝が良くなり、肩こり・腰痛などの改善も期待でき、ダイエットや美肌効果もかなり期待できます(^_^)
・間食・夜食を避けましょう。どうしても食べたくなったら、インスタントラーメンや砂糖菓子・油菓子ではなく、黒砂糖もしくは梅干しやたくあんなど醗酵食品ならあまり体に負担がかからないでしょう。
・副食は、豆類(ま)・ごま(ご)・ワカメなど海藻類(わ)・野菜(や)・魚(さ)・しいたけなどキノコ類(し)・イモ類(い)が理想です。「ま・ご・わ・や・さ・し・い」を意識的に摂りましょう。
・動物性食品は内臓に負担がかかり宿便の元となります。また、悪玉菌の発生により腸を荒らして傷つけ、アレルギーの原因にもなるのでできるだけ控えましょう。
・カルシウムは牛乳からではなく、豆類や野菜から摂りましょう。牛乳に含まれるカルシウムは人間の体には非常に吸収されにくいことが分かっています。逆に体内のカルシウムを消耗し骨粗鬆症の原因になることも分っています(牛乳の消費量が多い北欧の人は世界で最も骨粗鬆症の人が多い)。牛乳の代わりに豆乳を飲むと骨も筋肉も強くなるでしょう。
・旬の食材を摂りましょう。冬の冷えには、生姜・にんじん・大根・ごぼう・蓮根など土の下にあるもの(陽性食品)を摂ることをお勧めします。
・油は、α-リノレン酸を多く含むシソ油・亜麻仁油・エゴマ油をお勧めします。動脈硬化、脳卒中、心筋梗塞の予防や、喘息・アトピーなどアレルギー、さらに鼻炎・肺炎・皮膚炎など炎症を改善する効果も期待できます。酸化しやすい性質なので炒め物よりドレッシングとして利用しましょう。